店販コラム「美容室 店販の参考書」

近未来の美容業を救う手がかり

179 ページ「 「しなければならない」ではなくて「してあげたい!」 」より

店販は「JOY・JOY・JOY・JOY」を叶える

美容業界とは、お客様と直接相対する「美容師」、商材を開発する「メーカー」、そして美容師とメーカーを結ぶ「ディーラー」という3者が密接な関わりあいを持ちながらお客様の喜びのために存在しています。

もう一度念を押しますが、いずれの立場で関わっていようとも
・・・「ゴール」は来店されるお客様の喜びです。

美容師さんはお客様の喜びを直接的にお世話する立場にありますが、ディーラーさんは、その美容師さんにたくさんの情報と選択肢、そして商品を届けることでお客様に貢献します。メーカーさんは良い材料や商品を開発し続けることで間接的に貢献します。ただし、カラー剤、パーマ液を代表とした「材料」と「ホームケア商品」は貢献の仕方が違います。
「業務材料」は美容師さんの持つ技術と感性をサポートし、仕上がりの他に効率や生産性アップを実現する資材開発が求められています。 一方、ホームケアは、直接お客様をきれいに導く処方箋のような能力が求められます。従って、「ホームケア」に関しては、純粋かつダイレクトにお客様のみを見て開発をしなければなりません。また、担当ディーラーさんも同様に、「お客様に手渡す商品」を美容師さんに紹介する、という直接的な関わり合いをイメージして存在することが大切です。つまり「ホームケア」に関しては美容師さんだけでなく、関わる3者が一体となってお客様の喜ぶ顔を追うような連帯感が無くてはならないと思います。

その結果、美容師さんがお客様から喜びの声を頂戴したと聞いた時、ディーラーさんはあの商品を美容師さんにお勧めして「良かった・・・本当に良かった」と一緒になって喜びを分かち合い、メーカーさんは、「あの商品を開発出来て良かった・・・喜んでもらえて本当に良かった!」と一緒になって喜ぶ。
そういう美しい流れがこの業界にはあって欲しいと思います。

「お客様の喜び」=「美容師の喜び」=「ディーラーの喜び」=「メーカーの喜び」という4者の「YOY・JOY・JOY・JOY」がつながった時に、「お客様の利益」=「美容室の利益」=「ディーラーの利益」=「メーカーの利益」という「WIN・WIN・WIN・WIN」が達成され、強大な一般市場と本当の意味で戦える美容業界になるのだと私は考えています。