店販コラム「美容室 店販の参考書」

会話の技術力とは?

149 ページ「 きっかけトーク&こんなこと言われたらどうする? トーク集 」より

会話技術力に優れる人は、

  • お客様に心地のよい感情を芽生えさせ、気持ちよく耳を傾けさせることが出来ます。
  • お客様のお話をじっくりと聞くことが出来るので、お客様自身も大切にされていると感じます。
  • 伝えたいことを分かってもらうのに貪欲なため言葉に磨きがかかります。
  • 短い会話でも「意図や思い」を伝えることができます。
  • 普段からお客様と良い関係を構築します。
  • 是々非々・否定肯定・反対意見・発展意見を、波風立てることなく分からせてくれます。
  • 「何を言うか?」ではなく、「どのように聞こえるか?」に注意した会話が出来ます。

そこに「価値」があり、その「価値」を分かってもらうことで成り立つビジネスにおいて、
コミュニケーションスキルは絶対にその程度の扱いをしてはいけません。

「良いものは言わなくたって必ず分かるはずだ!」
このように思いたい気持ちは理解しますが…

行き過ぎると、「この価値が分からない客が悪い!」と…
美容師さんはこういった危険性をはらんでいる職業人です。

良いものであっても、良いと分からせることが出来なければ、誰も欲しいとは思ってくれません。
また、いかに良かろうが・・・「知らなければ」この世に存在してないことと同じことです。

誰かが、どうにかして存在を知らしめ、価値を分からせ、必要性を説き、欲しいという感情を引き出さなければ、技術も物も決して売れることはありません。

本書では、美容室での店販向け話法をたくさんご紹介しておりますが、皆様は言葉の持つ恐るべき力を再確認し、「素敵な言葉の開発」をご提案します。

「素敵な言葉の開発」には、TV、雑誌、漫画、書籍、映画なども大いに役立ちます。
ですから、いずれも内容だけを見るのではなく、「どのシーンではどの言葉を用いてるか」にも注意を払って見るようにしてみてください。そうすると、1度で2度おいしい情報源になることを私が保証します。

私は漫画や映画などからたくさんの素敵な言葉のヒントをいただき、その恩恵を得ている者の一人です。