店販コラム「美容室 店販の参考書」

「もっときれいにしたい」という美容師魂のレベルアップ

179 ページ「 「しなければならない」ではなくて「してあげたい!」 」より

美容師さんの仕事に最重要な「もっときれいにしたい!」

という情熱が、お客様と相対している「今」だけでなく、サロンに来ていない時にでもそうあっていて欲しい!

と・・・もし、本気でそう思えたとしたら、何がしてあげられるか?本気で考えてみる。

2ヶ月に一回しか来店してもらえないという事は、60日に1回しか、直接的にきれいにして上げられないという事実を指します。

ラーメン屋であれば、「出前」をしてあげることも出来ますが、「きれい!」は出前が出来ない。

残る59日間はまったくの手放し状態になります。しかし、もしも私たちの分身をお客様に同行させてあげることが可能なら・・・

まるで、ボディガードのように、自宅でもお客様の「きれい」を助けてあげることが可能なら・・・

60日間お客様の「もっときれいに」に参加することができます。

私・・・・・・・の替わりにこちらを連れて帰ってくれませんか!

例えば、このトリートメントを持ち帰って毎日使ってもらえたら、私が毎日サポートしているに近い状況が作れます。

そうすれば、きれいが続けられるんです。

自宅でのきれいにも参加させてくれませんか?

「もっときれいにしたい!」を実現するために、自分の分身をお客様に手渡すこと・・・それを商品販売といいます。

<積極的行動力の養成>

店販は、美容室経営において「しなくても許されてきた」不思議な売り上げ分野です。

アプローチがゼロならば売り上げもゼロ!というのが美容室での商品販売です。

だからこそ、しなくても許される商品販売を積極的にするということは、もっとも単純で分かりやすい積極性のバロメーターになります。

しかも、お客様はスタイリング剤・ヘアケア・スキンケア・ウィッグなど、どれも化粧品店や雑貨店で自ら選択して使用しています。

不必要なものを必要と思わせる、「需要の創造」は一切必要ありません。

必要なものを、素晴らしいものに、自分に合ったものに「変える」だけで良いのです。

しかも、専門の知識を得た髪のプロが選んで差し上げるという優位性も持っているのです。

ですから、この仕事を通じて積極性を身につけるというのは、大変知恵のある選択となります。

最後に・・・

お客様は「欲しい」・「欲しくない」という感情をコントロール出来る訳ではありません。

いきなり欲しくなったり、使いたくなったりするのです。

面白い話をご紹介しますが、

ビジネスが成功するための条件の一つに、

「丁度良い時」に、「丁度良い場所」にいれば成功する。

という面白い言葉がありますが、これは心理だと思います。

つまり、大切な事は「タイミング」に出会う努力を絶えず「続ける」という事です。

そうすれば丁度良いタイミングを迎えたお客様にヒットする確率は増してくるのです。